水に祈りをこめた「みいとのむすび」

 山から湧き出た水は、岩肌を磨きながら瀧となり、いのちを育む川となり、憩いの泉を満たし、里では田畑を潤し、母なる海に流れていきます。

 日の光と熱によって、水蒸気として空高く上がった水は、風に乗りながら雲になり、恵みを与える雨となって再び大地に降りていきます。

 人の営みの中では、飲食はもちろん、生活のあらゆる面で役立てられているだけではなく、幸せや豊かさ、祓い、清め、守り、癒し、祈りなどの儀式でも、水は大切に扱われてきました。

 自然界で水は循環していますが、人も水に心することができます。

 水に「豊かさ」「つながり」「清め」の祈りを込めたものが「みいとのむすび」です。

 

土地に流れる水を互いに流し合う

 古くから、水には「清らかに、軽やかにする力」があるとされています。

 「みいとのむすび」は、ご縁ある土地の水を流し合うだけで、人やモノ、土地などあらゆるものの流れをよくし、清め、軽やかにし、つながりあうことができます。

 土地の水を交換し合うという「心」が、もともと水に宿っている「豊かさ」「つながり」「清め」の働きを強め、水の糸が結ばれます。

 想像してみてください。

 それぞれの土地の水を交換するだけで、清浄な青い光の糸が結ばれます。

 「みいとのむすび」をするたびに、一本、一本と、青い光の糸が結ばれていき、編みこまれていきます。

 「みいとのむすび」が広がれば、日本中、世界中が、「結び」の心で織り成された青く輝く清めの水に満たされていきます。

 

【用いる水】

・生活水(飲み水) 少量

 それぞれの土地の生活に使う水を用います。

 基本的には「水道水」を用いますが、「井戸水」を生活に用いている場合は、「井戸水」でも構いません。

 浄水器を用いた水でも結構です。

 ※注意1:池などに貯まった水は用いません。また、海は自然の浄化作用をもっていますが、今回は海の水は用いません。

 ※注意2:水以外は流さないでください。

 

【基本的なやり方】

ある土地と別の土地、2つの土地の水を流し合います。

 1)ある土地(A)の水を、別の土地(B)に持っていき、流します。

 2)Bの水を持って、Aに戻り、流します。

 ※注意1:台所の流し台や洗面所など、生活水を流す場所で、水を流してください。

「例1」
 西宮に住んでいる方が、沖縄に旅行に行きます。

 1)西宮の自宅の水道水を、沖縄のホテルの洗面所で流します。

 2)沖縄のホテルの水道水を、西宮の自宅の流し台で流します。

「例2」
 名古屋市千種区宮根台に住んでいる方が、名古屋市千種区光が丘に住んでいる知人宅に行きます。

 1)名古屋市千種区宮根台の自宅の水道水を、千種区光が丘の知人宅の流し台で流します。

 2)千種区光が丘の知人宅の浄水器で濾過した水を、千種区宮根台の自宅の流し台で流します。

 ※「例」にある通り、水を流し合う土地の距離は近くても、遠くても構いません。

 

【応用的なやり方】

複数の土地の水を混ぜ、それぞれの土地で流します。

 1)いくつかの土地の水を混ぜます。

 2)混ぜた水を分け合います。

 3)分けられた水を、それぞれの土地で流します。

「例1」
 東京に住んでいる方が大阪、奈良に出張します。

 1)東京の自宅の水道水をペットボトルに入れ、大阪のオフィスに持っていきます。

 2)東京から持ってきた水の半分を、大阪のオフィスの洗面所で流します。

 3)大阪のオフィスの水道水を、東京の自宅の水と混ざるように、持参したペットボトルの中に入れます。

 4)東京と大阪の水道水が混ざった水の半分を、奈良のホテルの洗面所で流します。

 5)奈良のホテルの水道水を、東京と大阪の水と混ざるように、持参したペットボトルの中に入れます。

 6)東京・大阪・奈良の水道水が混ざった水を全て、東京の自宅の流し台で流します。

「例2」
 大阪、京都、兵庫に住んでいる3人が水を持ち寄り、水を混ぜ、分け合い、それぞれの土地で流します。

 1)大阪、京都、兵庫に住んでいる方が、それぞれの自宅の水道水を水筒に入れて持ち寄ります。

 2)それぞれの土地の水を一つの器に入れます。

 3)一つに混ざった水を、三等分にして、皆が持参した水筒に入れます。

 4)それぞれの自宅に戻り、3つの土地の水が混ざった水を、流し台や洗面所で流します。

 

広がる「みいとのむすび」

 お出かけ、買い物、仕事、引越、旅行、巡礼など、さまざまな理由で地元から離れて別の土地を訪れます。 訪れることができた「感謝の心」を水のやりとりに込めることができます。

 「みいとのむすび」は口伝えで広がっていますが、より多くの方にも知っていただきたいという願いから、インターネット上でも公開しています。

 「みいとのむすび」は北海道から沖縄まで日本全国、そして東アジアから西アジア、ヨーロッパ、アフリカ、中近東、アラビア半東、アメリカ…、と世界中に広がっています。

 実際に「みいとのむすび」をしてみると、「心がワクワクし、軽やかになった感じがする」とよく言われます。

 これも、「みいとのむすび」がもたらしてくれる働きかもしれません。

 とても簡単な作業なのに、とても大きな祈りを託すことができます。

 一人ひとり、置かれている立場や考えは違っても、「この世界が一層よくなるように」「よいご縁を結びたい」という願いは、誰でも心にもっているのではないでしょうか。

 是非、皆さんにも「みいとのむすび」を広げていただければと願います。

 

 
浄化と繋がりみいとのむすび Connection of Aqua