◆第6回 「山根康児の千一夜物語
その2」 |
(平成24年9月9日掲載) |
今回のねどこも、NRCドリームインタビュー第4回「私の心の緑化―エジプトは人生のターニングポイント―」でご紹介しきれなかった裏話をお話いただきました。
題して「お肌のターニングポイン」です。
残暑で、ぐったりきそうな季節です。 前回のインタビューで一番辛かったことが「暑さ」と仰っていましたね。
やっぱり暑かった。 経験したことのない暑さで、まして当時の自分は、ひ弱だったので。
暑さの次に、これはちょっと勘弁して…と思うことはありましたか?
現地のエジプトは真夏ということもあって、朝9時か10時になるともう太陽が高い。 すると気温もすごく高くなり、10時ぐらいでかなり暑い。 でも、そんなこと言っていたら、仕事になりません。
基本、むこうでは昼ぎりぎりまで仕事して昼から2時間ぐらい休みをとるのです。 その間、ゆっくりと農場を見てまわれるのはいいけれど、自分だけ外に出ていても仕方がありません。
皆が外に出るのを待っていてもゆっくりなんですよね。 それで仕事がなかなかはかどらない。
滞在期間も限られていて、やるべきことは治めなくてはならない。
今日やるべきことが残って、皆が「ボクラ(また明日ね)」と帰っていく。
そして翌日は、昨日やりのこしたことからはじめるから、その日するはずのものは、明日あさってと延びていく…。
これが5000年の歴史かな?と(笑)。
経験したことのない暑さや時間と戦いながらのお仕事、大変でしたね。
ひとまず形にはなり、日本に帰ってレポートを書いて、良しとなりました。
ただ、帰国して思ったのは、「ほんとに日本人は血色悪いな」と感じたのです。
血色が悪い?
それが、自分の日焼けがひどくて、焦げていただけなのですが、とんでもないくらい黒く日焼けしていました。
日焼けサロンよりも長い照射。 肌に残った太陽の軌跡。
今の山根さんのツヤ肌からは想像もつきませんが。
それまでは、よく夏も海にいって日焼けしていたけれど、その25歳の大やけどみたいになったのを機に、以後、海で肌を焼くなんてこともしなくなりました。
お肌のターニングポイントもエジプトなのですね(笑)。
おかげでさまで本来の肌に戻りはしましたけどね(笑)。
その秘訣は何でしょうか?
ハーブ講座や食事療法講座などでは機会あるごとにお伝えしてはいます(笑)。
夏が終わった10月はじめに日本へ帰ってきました。
どちらかといえば涼しい風が吹いて湿気もあまりない季節ですが、エジプトから帰ってきて、「日本は実に湿気の多い国だなぁ」と思いました。
この肌にまとわりつく、なんともいえないこの「気」。 このただよっている「気」。
「源氏物語絵巻」などに、渦のように描かれている雲があるじゃないですか。 あれはこの感じじゃぁないか!みたいに思いました。
天然の美容スチームが日本列島を覆っている!
むこうでは乾燥している季節をずっと経験したから、日本は島国でウェットな国なのだなと。
島国のウェットなこの残暑、無駄にできませんね…。 つづく
・山根康児インタビュー記事 |